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RAIN
涼やかな空気、一人で夕空を見る時。
不意に静かで深くどうしようもない哀しみが訪れた。
これといって理由もない。何故哀しいのかが解らない。
重く心に圧し掛かる重荷は、容易にその心を手放してはくれなかった。
ただひたすらに、哀しい・・・悲しい・・・かなしい・・・。
振り返れば、数え上げたら馬鹿らしいほど多くの出来事があった。
その出来事に対して、何をして来たのだろう。
ひとつひとつ解決をしてきたつもりではあるが、
心を自由にして来たことはなかった。
泣きたい時、否定したい時、自分を出したい時。
理性と自制のもとに自分の心に蓋をして来た。
その重い蓋を、押し込めた苦痛の内圧が膨らみすぎて零れてしまったのか?
解らない、しかしこのまま放っておくことも出来ない。
これは効いてくれるだろうか・・・。
手元のメディスンを飲み込み、天井を見上げて溜息を一つ。
深い悲しみと、冷徹な理性がせめぎ合いながら時を掛け理性が勝利する。
人の心は難しい。そう思ったと同時に新しい問題に頭を抱えた。
この悲しみはこれからも襲ってくるのだろうか?
いや襲ってくるだろう。そう自分の無意識が告げてくる。
自ら望んだことではないが、言い換えることが出来るなら、
これはまるで呪いだ。
しかし、新しい事が起きたのだとしても、恐れることは無い。
自ら以上の苦しみと痛み、そして死に勝利した主が共に居て下さる。
今はただ祈ろう。それのみが己を救うから・・・。
こころ

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