top of page

気持ちの良い朝、カーテンから漏れる光。

光の粒達が乱舞する光景に、瞳を閉じて君の姿を思い出す。

遥かの白い月が早朝の青空に浮かび、大きく背伸びをしながら息を吸う。

透き通るような澄んだ空。胸の中に浮かぶのはあなたの姿。

出会いは、特別な出会いとも呼べるような特別なものではなく。

ただ街中にあるカフェのドアを開けようとして見つめ合っただけ。

そこに起きた一つの奇跡。ただ瞳が合っただけなのに、

胸に切ない痛みが走り、顔が熱くなる。

意味の解らぬ恥ずかしさを隠すように、俺は、私は、瞳を反らした。

それから、そのカフェが私達の大切な場所になった。

しかし・・・と、俺は思う。彼女は俺よりも二廻り若い。

彼女には輝かしい未来がある。俺なんかに彼女は相応しくない。

彼は、何時もそんな事を言って私を困らせる。

私にとって彼はどれほど年が離れていても、大好きで私の心を幸せにしてくれる。

彼女の純粋さに戸惑い、焦がれる。

彼の誠実さが私の心を引き付け、唯の熱ではない愛を感じさせてくれた。

こんな四十男の俺でいいのか?その思いが反発するように、彼女が心に満ちてくる。

あなたじゃないとダメ。あなたのその戸惑顔が可愛くてしょうがない。

そんな時の中で、俺は、私はこのカフェで情熱を交換し続ける。

いつしか、お互いが大切な存在になるのは必然。

人生は解らない。今はただ、この甘いロマンスとプラトニックさを大切にしたい。

心燃える様な恋心から、静かでより深く甘い愛へと変わった。それが私の宝物。

夕日に染め上げられ、二人の影が伸びる。

その姿を祝福するように公園の草花から、沢山の鈴の音が二人を包み込む。

君は切なそうに俺を見つめ。

あなたの瞳の中に私の姿が映る。

不意に君は僕の胸に飛び込み。

あなたは優しく私を包み込む。

出会いから幾許の時を過ごした結論は、もう互いが離れられないということ。

俺は、私は本当の喜びと幸せを手に入れる為に、為すべきことを為そう。

ある恋の物語
bottom of page