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全ては君のために

最後のお別れに君を優しく抱きしめた。小さな温もりを記憶に刻む様に。

あなたの大きな温もりが私を包み込む。あまりにも悲しくて私は何も言えない。

互いに誰が悪いと言う訳でもない。僕の心で燃え上がっていた情熱が消え去っただけ。

あなたの笑顔、あなたの声、あなたを作り出す全てのものが愛しくて、悲しい。

君の耳元でさよならを呟き、君を包む両の手を離す。そう、これで一つの恋が終わる。

この温もりが私の全て。どうか私を離さないで!さよならなんて言わないで・・・。

君から離す手を君が掴む。

そんな悲しそうな顔をしないで、思いの籠らぬ恋愛は君の尊厳を傷つけるだけだから。

私から遠ざかるあなたに、別れの恐怖が湧きあがる。

私にはあなただけ、私の心も全てあなたのもの。冗談だよって言ってほしい、嘘だよって。

君の悲しみが心を痛くする。でも同情で今の関係を続けるほど僕は不誠実ではいられない。

愛しさと悲しみであなたの姿が曇る。同情でもいいから私から離れないで、傍にいて・・・。

君は特別な人だから、未来を大切にしてほしい。これは次の幸せに巡り合う為の別れだから。

特別な人ならそんなこと言わないで。涙に滲むあなたの唇は悲しげにバイバイと告げた。

この悲しみは人生で一時的なもの。君の心の傷は時が必ず癒してくれるよ。

私の口からは胸を焦がした嗚咽だけで言葉にならない。逆らえない現実が見えるから。

ただふさぎ込む君の頭を撫で、さよならを告げる。

これは終わりじゃなくて新しい道の始まりだから、全ては君のために僕は選択をした。

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