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​タラントを持つ者

芸術家というものは心の中に届かぬ情念を抱くからこそ作品が生まれるのだ

ショパンにとってのマリア、イエイツにとってのモード・ゴン

身を焼くほどの激しい愛情と、届かぬ思いという悲しみの相生

ワルツという告別と詩神にささげられた人生

心中の軋みと呻き、その痛いほどの熱が旋律と言葉、そして感性を輝かせ彩る

誰がその道を望んだか、選択肢は無かったのだ

幸福の中に想像の翼はなく悲哀こそが生み出すものと知っている

私たちはそういう生き物で、そう運命付けられ才能と栄光を与えられた者

その意味を哀れと思うか、幸せと思うか。あるいはこれ以上はない喜劇か

作品と人生をその枠にはめることは無粋というものだろう?

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